『詩の国秋田』にちなんで (2) -有馬朗人先生との出会い-

  平成212009)年6月、『詩の国秋田』発刊に対して国際俳句交流協会会長の有馬朗人先生から「お祝いのことば」をお願いできればと思った。

事務局長の村岡弘氏からご高配を賜り、次のようなページが誕生した。 

 

 

 平成21年年1128日、東京で国際俳句交流協会創立二十周年記念シンポジウムが「世界の俳句・ハイク-現状と未来」というテーマで開催された。

イギリス、ドイツ、アメリカ、クロアチア、そして日本のパネリストの皆様の俳句が紹介され、日本の代表である有馬先生の俳句は次のような句であった。

 

失ひしものを探しに冬帽子

 

looking for

something lost ―       

wearing a winter cap

 

 

有馬先生は最後に次のように予言されたのが印象的であった。

 

「俳句はその短さと自然との共生という基盤によって今後も世界に向かって広がって行くだろう。

短い俳句の形式に興味を抱き、3行詩を楽しむ若者が世界中に出てきている。

インターネットの出現でネット上で俳句を分かち合うことが多くなるだろう。

そして、ネット上で万国俳句大会やコンテストが開催されるだろう」と。

 

懇親会で有馬先生にご挨拶する機会があった。

詩の国秋田への玉稿についてお礼を申し上げたところ、中嶋嶺雄先生にくれぐれも「よろしく」とおっしゃられました。 

 

 

平成23(2011) 925日、秋田を出発しロシア連邦ウラジオストク市に向かった。

俳句を通じた文化交流を行うためであった。

東方学校で俳句レッスン、極東連邦大学で俳句ワークショップ、ウラジオストク日本センターでは「俳句と茶道」についての講演を行った。

日本センターと極東連邦大学東洋学大学日本学部を表敬訪問。大石莊平所長とシュネルコ・アレクサンダー日本学部長にお会いし、有馬先生からのメッセージをお伝えし、国際俳句交流協会の機関誌「HI」No.95、No.96 を贈呈。日本語と英語による HIA (Haiku International Association) への入会案内を紹介しながら、俳句の広がりを期待した。

文化交流についての記事は、国際俳句交流協会のホームページの会員の活動報告の中で「ウラジオストクでの俳句紹介」というタイトルで紹介されている。

「日本語版」 http://www.haiku-hia.com/report/jp1.html

HIA 実行委員の藤本はな様と日航財団の浜崎明美様からご指導ご協力を賜り、実践することができた。

 

平成23 1127HIA 13回俳句大会で有馬先生にお会いし、ウラジオストクでの俳句を通じた文化交流についてご報告。先生は「文化交流の大事さ」について強調され、次年度における「日露俳句コンテスト」の開催を大変お喜びになられた。 

 

 

写真中央 有馬朗人先生、左側 和田仁氏(秋田県国際俳句協会会長)、右側 筆者

 

平成24(2012)年5月8、9日の両日、駐日スウェ-デン大使館で俳句セミナーが開催された。

  

8日のセミナー終了後、有馬先生とお話する機会があり、小生の句についておほめの言葉を頂戴した。

驚いたことに、その句が天為俳句会で編集発行している「天為六月号」で[主宰選句]十人十色で巻頭句として掲げられ、次のようなコメントをいただいた。 

 

 

平成24年8月1日発行の「天為八月号」では、天為集巻頭作家(六月号)として、次のように紹介された。

 

 

最後になりますが、有馬朗人先生との出会いに感謝しながら、「禅」の視点と洞察から句作を楽しみたいと思っております。

  

The next posting ‘『詩の国秋田』にちなんで(3)-日露俳句コンテストお題「海」-’ appears on August 26.

  

蛭田 秀法Hidenori Hiruta

 

 

 

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