ワールドハイクシリーズ 2020
松尾芭蕉(1644–1694)は1689(元禄2)年8月1日夕方象潟を訪問。
「雨朦朧として鳥海の山かくる。闇中に莫作して『雨も又奇也』とせば、雨後の晴色又頼母敷と、蜑の苫屋に膝をいれて、雨の晴を待。其朝天能霽て、朝日花やかにさし出る程に、象潟に舟をうかぶ。先能因島に舟をよせて、三年幽居の跡をとぶらひ、.......」 『奥の細道』
1689(元禄2)年8月2日早朝、芭蕉一行は象潟に舟を浮かべ、先ずもって能因島を訪問。
「象潟・九十九島」の模型 秋田県にかほ市郷土資料館蔵
その115年後、1804(文化元)年7月10日秋田県と山形県の県境付近の日本海沿岸で地震が発生。浅い潟湖に小さな島が点在し風光明媚であった象潟は、地震による地盤の隆起で一日にして現在のような地形になったと言われている。その後、もともと入江だった低地は水田として開墾され、「九十九島」と呼ばれる小さな島々は丘として残されている。
能因(988-1050か1051)は、平安時代中期の僧侶・歌人。俗名は橘永愷(たちばな の ながやす)。東北地方をはじめ諸国を旅し、後世の西行や芭蕉に大きな影響を与えた。
世の中はかくても経けり象潟の海人の苫屋を我が宿にして
能因の残した歌のように、能因は象潟の小島の海人の苫屋を宿にして3年間住んだと言われている。その能因の住んだ小島は、今は小山になって残っている。
募集要項
はじめに
2012(平成24)年、秋田国際俳句・川柳・短歌ネットワークの主催により「秋田
県・ロシア沿海地方文化交流事業」、「秋田市・ウラジオストク市姉妹都市提携20
周年記念行事」及び「石井露月生誕140年記念」として日露俳句コンテストが行われました。
7年間に渡るコンテストには、日本語部門に11か国から2,388句、ロシア語部門に31か国
から1,645句、英語部門に70か国から2,253句の応募がありました。
子供や学生、一般の俳句詩人や俳句愛好者から句が寄せられ、俳句が徐々に世界の
国々に広がっています。優秀作品はインターネット上で共有され、俳句を通した
文化交流を楽しみながら、異文化を持つ人々の間で相互理解が深まっています。
2019(令和元)年、秋田国際俳句ネットワークが第7回日露俳句コンテストを
踏襲し、第8回秋田国際俳句コンテストを開催。日露俳句コンテストに応募された
多くの方々から、引き続き句が寄せられ、日本語・英語両部門に57か国から413句
の応募がありました。
さらに、7年間に渡る日露俳句コンテストの応募者の皆様に感謝の気持と敬意を表す
と同時に、芭蕉象潟訪問330周年を記念しながら、“World Haiku Series 2019”を開催。
45か国から212名の参加があり、2,120句をホームページに一日一人、英語ハイク10句
とその和訳、作者のプロフィールや句歴、写真などを添えて連載しました。
今年度は、第9回秋田国際俳句コンテストと同時にワールドハイクシリーズ2020を
開催します。世界各国の俳句詩人や俳句愛好者から寄せられた英語ハイクとその和訳
をインターネット上で共有し、お互いの作品を鑑賞します。俳句を通して異文化を持
つ人々の間で相互理解を深めながら、交流の促進を図り、世界平和の実現のための
一助とします。
募集句: お気に入りの英語ハイク10句(発表句も可)
ただし、2020(令和2)年度において書かれた作品
使用言語: 英語
添付資料: (1)英語ハイク10句
(2)英文のプロフィールや作者の近況報告など
(3)お気に入りの写真や句材となった写真など
(4)フォト俳句も可
募集期間: 2020(令和2)年10月1日(木)~11月30日(月)
送り先: E-mailで次のアドレスに送付 shhiruta@nifty.com
結果発表: 2020(令和2)年12月1日(火)ホームページ https://akitahaiku.com/
結果発表と同時に、ホームページでシリーズを開始
主催: 秋田国際俳句ネットワーク
後援: 秋田県、国際教養大学、秋田市、秋田魁新報社、国際俳句交流協会、
俳句ユネスコ登録推進協議会
Akita Prefecture Government, Akita International University, Akita City, Akita Sakigake News, the Haiku International Association, and the Committee to Register Haiku as UNESCO World Heritage.
お問い合わせ先: 蛭田秀法 E-mail: shhiruta@nifty.com