NHK ETV 特集 戦禍の中のHAIKU
ETV 特集 戦禍の中のHAIKU
2022年11月19日(土)午後11時から午前 0:00 まで 60 分間、NHKがETV特集として「戦禍の中のHAIKU」を放送しました。
戦争の渦中にあるウクライナとロシアでいま市井の人々が俳句を詠み続けている。
日常の一瞬を短い言葉で切り取る俳句。
描かれているのは、崩壊した日常、身近にある死などであった。
番組内容
<うつくしき 空より飛来 ロケット我らに>(ウクライナ)
<特別軍事作戦 サラダに油 少なめに>(ロシア)
ソビエト時代に「おくのほそ道」がロシア語に翻訳され、学校でも日本の俳句が教えられることがあるというウクライナとロシア。
両国には本格的な俳句愛好者がいる。
戦争の最中で人々は何を感じ何を考えながらどう生きているのか。
俳人たちに自作をリモートで語ってもらい、戦禍の中にある人々の「内面の声に」耳を傾ける。
6人の句友
ウクライナ7名、ロシア7名、14人の俳句詩人が登場。その中で、日露俳句コンテスト(秋田国際俳句・川柳・短歌ネットワーク主催)とWorld Haiku Series(秋田国際俳句ネットワーク主催)に参加された方々が6名おりましたので、ご紹介いたします。
番組の中で詠まれた句を一句だけ、ご紹介いたします。
ウクライナの俳句詩人
ブラジスラワ
子ら遊ぶ 紙飛行機で 防空壕

第7回日露俳句コンテスト・ロシア語部門・JAL財団賞受賞(2018)
World Haiku Series 2019 (197) Haiku by Vladislava Simonova
https://akitahaiku.com/2020/09/08/
ロシアの俳句詩人
アレクセイ
ペイントボールの痣 長く見つめたら 別の惑星
芭蕉と一茶の句に影響をうけたとのこと。それぞれの句について語りました。
第2回日露俳句コンテスト・ロシア語部門・秋田県国際俳句協会会長賞受賞(2013)
World Haiku Series 2019 (7) Haiku by Alexey Andreev
https://akitahaiku.com/2019/12/10/
レフ
瓶の魚 岸辺の絶景 海を乞う
第6回日露俳句コンテスト・ロシア語部門・入選(2017)
ニコライ
川 幼き日 流れに反し 雲泳ぐ
World Haiku Series 2019 (140) Haiku by Nikolay Grankin
https://akitahaiku.com/2020/06/19/
World Haiku Series 2020 (80) Haiku by Nikolay Grankin
https://akitahaiku.com/2021/08/14/
World Haiku Series 2021 (41) Haiku by Nikolay Grankin
https://akitahaiku.com/2022/03/07/
バレンチナ
文化キャンセル 昇る日なき地 夜に沈む
World Haiku Series 2019 (83) Haiku by Valentina Dankova
https://akitahaiku.com/2020/08/19/
ベーラ
子ら巣立つ 窓まで届きし ライラック

露月と子規の句に影響をうけたとのこと。それぞれの句について語りました。
World Haiku Series 2019 (87) Haiku by Vera Labrina
https://akitahaiku.com/2020/08/25/
最後に、この番組の再放送の日時、および、配信の日程をお知らせいたします。
2022年11月24日(木)午前 0:00 から午前 1:00 まで60 分。
11月26日(土)午後11:59 まで配信されます。
詳細は,下記のサイトでご確認ください。