和平への道
地球市民の一員として俳句の目指す和平への道を歩き続けてきました。
まず、第一に、21世紀における歩みを振り返りながら主な活動を紹介します。
平成14(2002)年 世界俳句フェスティバル in 雄和
2002(平成14)年9月、世界俳句クラブ(瀧口進会長)の主催によりミネソタ州立大学機構秋田校にて開催されました。世界への俳句の普及活動を目標に友好の輪を世界に広げるという趣旨のもと国内外から多数の俳人やハイク詩人が参加されました。NHK秋田放送局によりDVDも製作されました。
DVDは石井露月研究会会長工藤一紘氏の提供。
平成24(2012)年 日露俳句コンテスト(2012-2018)
2012(平成24)年5月、秋田国際俳句・川柳・短歌ネットワーク(幸野稔理事長)の主
催により「秋田県・沿海地方文化交流事業」、「秋田市・ウラジオストク市姉妹都市
提携20周年記念行事」及び「石井露月生誕140年記念」として日露俳句コンテストが行
なわれました。
平成26(2014)年 国民文化祭記念・国際俳句大会
2014(平成26)年10月、第29回国民文化祭あきた2014・県民参加事業として国民文化祭記念・国際俳句大会が国際教養大学で開催されました。
マーク・ウィリアムズ国際教養大学副学長に代わり、国際俳句交流協会会長有馬朗人先生が基調講演として「俳句のユネスコ無形文化遺産登録」についてお話しになりました。
令和4(2022)年 中日新聞の記事「地下壕から平和を願う英語俳句」
2022(令和4)年3月、中日新聞に「地下壕から平和を願う英語俳句 ウクライナ・ハリコフの23歳」という記事が掲載されました。
日露俳句コンテストに参加された方の記事でしたが、コンテストを主宰した秋田国際俳句・川柳・短歌ネットワークの事務局長の立場で取材に協力しました。
令和4(2022)年 NHK ETV特集「戦禍の中のHAIKU」
2022(令和4)年11月、NHKのETV特集において「戦禍の中のHAIKU」という番組が放映されました。日露俳句コンテストに参加されたロシアとウクライナの方々が登場しましたが、コンテストを主宰した秋田国際俳句・川柳・短歌ネットワークの事務局長の立場で取材に協力しました。
令和5(2023)年 NHK ETV特集「戦禍の中のHAIKU」の再放送
2023(令和5)年1月、再放送がありました。
担当ディレクターの山口智也氏が下記のブログ記事を書き掲載されています。
ETV特集記事 珠玉の俳句をもう一度 「戦禍の中のHAIKU」ウクライナ(1)
NHKのブログ・サイトでご高覧ください。
令和5(2023)年 『俳句が伝える戦時下のロシア』の出版
3月、NHK ETV特集「戦禍の中のHAIKU」の担当ディレクーの馬場朝子氏が著書『俳句が伝える戦時下のロシア』を現代書館から出版。日露俳句コンテストについて「はじめに」の章で触れられております。
4月、中日新聞の記者林啓太氏が4月2日付の東京新聞の「本 著者は語る」においてもご紹介されております。下記のサイトでご高覧ください。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/241456
令和5(2023)年 NHK ETV特集「戦禍の中のHAIKU」のアンコール放送
5月、視聴者の皆様のご要望により、下記のような日程でアンコール放送が行われます。
ご高覧ください。
ETV特集アンコール「戦禍の中のHAIKU」
■2023年5月13日(土)23時 Eテレ
■再放送 5月18日(木)午前0時【5月17日(水)深夜】Eテレ
展望
秋田国際俳句ネットワークは2019(令和元)年よりWorld Haiku Seriesを開催。現在、World Haiku Series 2022の結果をwebsiteで報告中である。
お題が「地球」ということで、地球上の諸問題についての俳句が寄せられている。天災だけでなく、人災、すなわち、温暖化現象、地域での紛争や戦争などについての句も見受けられる。世界の俳人やハイク詩人の皆さんの解決への願いや祈りがそれぞれの句に込められている。特に、戦争は一日も早く終わり、平穏な生活に戻れるように祈るだけでなく、和平への道が開かれるようにお互いに努力されている。
終わりのない戦争はありえないと信じ、俳句の目指す和平への道を歩みながら句作に励みたいと思う昨今である。
秋田国際俳句ネットワーク
会長 蛭田 秀法