『詩の国秋田』 第5号 第2回日露俳句コンテスト 和田仁選

  年会報『詩の国秋田 : Akita – the Land of Poetry 』第5号のEパンフレットによる発刊にあたり、「第2回日露俳句コンテスト」の選者シリーズを掲載いたします。 今回は日本語俳句部門の第3回目です。   第2回日露俳句コンテスト   和田 仁選 (Selected by Jin Wada )   秀逸 (Best haiku)   田村 陽子 (秋田県)   伝説の龍の鱗や夏怒濤   Yoko Tamura  ( Akita Prefecture, Japan)   the scales of a dragon in a legend – summer angry waves      入選 (Honorable mentions)   土谷 敏雄  (秋田県)   八方の海へ展ける山開き   … Continue reading 『詩の国秋田』 第5号 第2回日露俳句コンテスト 和田仁選

『詩の国秋田』第5号 第2回日露俳句コンテスト 舘岡誠二選 

  年会報『詩の国秋田 : Akita – the Land of Poetry 』第5号のEパンフレットによる発刊にあたり、「第2回日露俳句コンテスト」の選者シリーズを掲載いたします。 今回は日本語俳句部門の第2回目です。   第2回日露俳句コンテスト     舘岡 誠二選 (Selected by Seiji Tateoka )    秀逸 (Best haiku)   武藤 暁美 (秋田県)   菜の花や村じゅう揺らす子の誕生   Akemi Muto  (Akita Prefecture, Japan)   rape blossoms – the birth of a baby stirring all over the village     入選 (Honorable mentions)   小林 万年青 (秋田県)   澪つくし母は手漕ぎの舟に乗る … Continue reading 『詩の国秋田』第5号 第2回日露俳句コンテスト 舘岡誠二選 

『詩の国秋田』第5号 第2回日露俳句コンテスト 武藤鉦二 選

  年会報『詩の国秋田 : Akita – the Land of Poetry 』第5号のEパンフレットによる発刊にあたり、「第2回日露俳句コンテスト」の選者シリーズを掲載いたします。 今回は日本語俳句部門の第1回目です。   第2回日露俳句コンテスト    武藤 鉦二選 (Selected by Shoji Muto)     秀逸 (Best haiku)   森田 千技子 (秋田県)   あの海をあやす母かな夏銀河   Chigiko Morita  (Akita Prefecture, Japan)   a mother who lulls that sea – summer Milky Way     入選 (Honorable mentions)   和田留美 (秋田県)   ミモザ咲く森に小さな埴輪館    Rumi Wada (Akita … Continue reading 『詩の国秋田』第5号 第2回日露俳句コンテスト 武藤鉦二 選

『詩の国秋田』第5号 巻頭言「故中嶋嶺雄先生を偲んで」

  年会報 『詩の国秋田 : Akita – the Land of Poetry 』 第5号のEパンフレットは本日2013年9月21日発行、巻頭言 「故中嶋嶺雄先生を偲んで」 を掲載いたします。 ここに謹んで故中嶋先生のご冥福をあらためてお祈り申し上げます。     「日本語版」をご紹介します。   故中嶋嶺雄先生を偲んで  秋田国際俳句・川柳・短歌ネットワーク顧問 秋田県国際俳句協会名誉副会長   幸 野 稔(秋田大学名誉教授)     皆様ご存じの通り、国際教養大初代理事長・学長であられた中嶋嶺雄先生は、本年2月14日、 秋田市内の病院で逝去され、3月17日に先生をお送りする大学葬が営まれました。あらためて先生のご功績を偲び、皆様とともにご冥福をお祈りしたいと思います。  はからずも東京外語大の同窓だった先生は、在学中私の1年先輩でしたが、無名の私との接点はなく、遠くから仰ぎ見る存在でした。現代中国論を中心とする国際社会学研究者の道に進まれた先生は、母校の教員に迎えられ、1995年には学長に就任されて母校の発展に尽くされ、また広く国内外で教育・研究活動に貢献されました。  そのような高名な先生が本県に新設される国際教養大の最高責任者になられることを知ったとき、設立に至る経緯に鑑みて、期待と同時に言い知れぬ不安をもまた感じました。しかしながら、先生の超人的リーダーシップの下、そのような不安はすべて杞憂に終わって、同大は国内外で高い評価を得ていることはご承知のとおりであります。  2004年、同大新設に伴い秋田に来られた先生を私が支部長をしていた東京外語会秋田支部とAFS(高校生留学の国際団体)秋田支部の顧問にお迎えし、一方ならぬお世話になりました。また、2009年に発足した秋田国際俳句・川柳・短歌ネットワークの理事長としても、先生を顧問にお迎えして貴重なご助言とご支援をいただきました。  国際社会学者や大学管理者としてのスタンスには峻烈なものがあったと伺っておりますが、文学や音楽等の幅広い教養に裏打ちされた教育者としての温和なお人柄もまた先生のすばらしい一面でした。大学葬の祭壇に飾られた遺影を偲びながら、先生の御霊に拙詠を捧げさせていただきます。 ・君が国信濃の山に憩うごと供花(くげ)に囲まれ微笑む遺影    「英語版」をご紹介します。 In Memory of the Late Dr. Mineo NAKAJIMA  Minoru KONO (Professor Emeritus, Akita University) Adviser to Akita International Haiku Network Honorary Vice President of … Continue reading 『詩の国秋田』第5号 巻頭言「故中嶋嶺雄先生を偲んで」

Haiku by Hidenori Hiruta (3)

  On December 29, 2012, I happened to visit Senshu Park(千秋公園)in Akita City, taking a stroll there and remembering its history. I also took some photos there, inspired to compose haiku later. Senshu park is located in the remains of Kubota Castle(久保田城). In 1602,  Satake Yoshinobu (佐竹義宣)(1570~1633) was moved from the Mito area to Akita … Continue reading Haiku by Hidenori Hiruta (3)

『詩の国秋田』 第4号 日露俳句大会・吟行 「千秋公園」(2) 

  年会誌『詩の国秋田 : Akita – the Land of Poetry 』第4号のEパンフレットは9月1日最初の記事「秋田県国際俳句協会の誕生」を掲載、今回の記事日露俳句大会・吟行「千秋公園」でもって最終稿となります。ご愛読いただき、まことにありがとうございました。  9月22日(土)日露俳句大会・秋田大会の一環として吟行を開催。 県民会館小ホール・ジョイナスから吟行地「千秋公園」に三三五五出発。 「木」を題として句作。会場で展示後、互選の結果を発表。感想も加えながら作品を分かち合った。  今回は、前回掲載されなかった句を紹介し、最後に互選の結果を発表します。    桐の葉が偉そうに飛ぶ下剋上  秋田市 長谷川酔月    呑みこんだ言葉の先のナナカマド 北秋田市 七尾宗専    日に飽きて秋を喜ぶ檜かな  秋田市 アレクサンダー ドーリン    じょうかまちゆうこうきぼうすぎかおり 城下町友好希望杉香り  ウラジオストク市 詠み人知らず    雨上がり残緑染めたる滴かな 秋田市 詠み人知らず   近道は秋分の日の木のあひだ  東京都 矢野玲奈    木漏日に落つ影延びてなほ緑  北秋田市 九嶋信義   かさかさの心うるおす木のかほり  秋田市 津谷聡    音も無く舞う葉に秋のひっそりと 北秋田市 九嶋信義    緑陰を求めし日々の長かりき 秋田市 詠み人知らず    名も知らず仰ぎし古木小鳥来る  秋田市 山田恵子    木から木へ秋の夕焼飛び移り  秋田市 高寺の子    無一文枯れ葉の舞いに癒やされて  秋田市 長谷川酔月    … Continue reading 『詩の国秋田』 第4号 日露俳句大会・吟行 「千秋公園」(2) 

『詩の国秋田』 第4号日露俳句大会・吟行 「千秋公園」(1) 

  年会誌『詩の国秋田 : Akita – the Land of Poetry 』第4号のEパンフレットは9月1日最初の記事「秋田県国際俳句協会の誕生」を掲載、今回の記事日露俳句大会・吟行「千秋公園」でもって最終稿となります。ご愛読いただき、まことにありがとうございました。  9月22日(土)日露俳句大会・秋田大会の一環として吟行を開催。 県民会館小ホール・ジョイナスから吟行地「千秋公園」に三三五五出発。 「木」を題として句作。会場で展示後、互選の結果を発表。感想も加えながら作品を分かち合った。  今回は、投句された句を道標として写真を添え、「千秋公園」を案内します。    ババへラや木陰で語る二人かな  秋田市 桝田純子       従容と秋を着る木々久保田城  仙北市 荒川光晴      城坂に色づき初めしななかまど  秋田市 加藤三辰       夫婦めく二の丸跡の二本松  秋田市 照井敬司      二の丸の桜老樹や秋深し  秋田市 加藤一弥     ごつごつの城址の樹樹や秋の声  秋田市 寺田恵子      色変へぬ松にいくさの深き傷  秋田市 伊藤慶子   罅割れの松の木肌や天高し  秋田市 加藤三辰   城山の松停々や秋時雨  秋田市 加藤三辰   色変へぬ松の息吹や人そぞろ  秋田市 加藤一弥      槙の木をそびらに銅像天高し  秋田市 山内誠子   … Continue reading 『詩の国秋田』 第4号日露俳句大会・吟行 「千秋公園」(1) 

『詩の国秋田』 第4号 日露俳句コンテスト 結果(2)

  年会誌『詩の国秋田 : Akita – the Land of Poetry 』第4号のEパンフレットによる発刊にあたり、10月4日、5日の両日「日露俳句コンテスト」の結果を掲載します。 今回は「ウラジオストク日本センター賞」と「選者賞」の授賞句を発表します。  「ウラジオストク日本センター賞」は日本からの応募者の優秀句10句に贈呈されました。 副賞として帆船ナジェダ号のメダルが1890年にウラジオストク市に建学された海洋国立大学から贈呈されました。 「ナジェダ」はロシア語で「希望」という意味である。 ナジェダ号は「パンドラの箱に残った希望」の化身となってウラジオストク港を出帆、世界の各港に「希望」を届けます。         ウラジオストク日本センター賞   夏の海水面揺らめく月あまた   秋田県立能代北高等学校 大鐘智香子    Летнее море Дрожь по воде Множество Лун отражает   summer sea the water wavering a lot of moons     希望背に素足駆り出す夏の海   秋田工業高等専門学校 澤田石達也   С надеждой за спиной … Continue reading 『詩の国秋田』 第4号 日露俳句コンテスト 結果(2)

『詩の国秋田』 第4号 日露俳句コンテスト結果(1)

  年会誌『詩の国秋田 : Akita – the Land of Poetry 』第4号のEパンフレットによる発刊にあたり、10月4日、5日の両日「日露俳句コンテスト」の結果を掲載します。 今回は「露月山人国際賞」、「日航財団賞」、「秋田県知事賞」、「秋田市長賞」、「秋田市教育委員会教育長賞」の授賞句を発表します。  日露俳句コンテスト  露月山人国際賞   Сибирская зима Накрыла белой скатертью залив Вдали – крошки-рыбаки   СУМАРОКОВА Ольга  SUMAROKOVA  Olga  スマロコヴァ オリガ   シベリアの冬 白いテーブルクロスで湾を覆う 遠くに点々と釣師   (日本・ウラジオストク協会副会長鈴木修訳)   シベリアの冬 白布で湾を隠した あめ玉好きの釣師     (蛭田秀法・イメージ訳)   Siberian winter Served the white table cloth over gulf The fishermen like drops on … Continue reading 『詩の国秋田』 第4号 日露俳句コンテスト結果(1)

『詩の国秋田』第4号「日露俳句コンテスト」一般の部(10)  蛭田秀法選(2)

  年会誌『詩の国秋田 : Akita – the Land of Poetry 』第4号のEパンフレットによる発刊にあたり、9月4日から「日露俳句コンテスト」の入選句シリーズを掲載しております。 今回は一般の部の10回目です。 日露俳句コンテスト 一般の部(10)   蛭田秀法選(2)     入選   Зацвёл шиповник, Аромат расстаял  Соленым Бризом..   Грибушина Елена ギリブシナ エレナ Gribushina  Elena   イバラ さく しおかぜかおり とけた..   wild Rose blooms-  -salt wind - this flavor melted.   海辺に野バラの咲く季節。秋田の日本海沿いの散策路にもこんな所がある。海からは潮風。バラの香りと潮のにおいが混じり合い、身も心も溶けそうである。     от края до края моря весенние сумерки   … Continue reading 『詩の国秋田』第4号「日露俳句コンテスト」一般の部(10)  蛭田秀法選(2)