On May 18,2010, I received a comment on haiku by Roberta Beary for Int’l Haiku Spring Festival from Michael Dylan Welch as follows.
Nice to see these translations of Roberta’s poems from the book!
Michael
Since then we have been exchanging e-mails.
First of all, I would like to introduce Michael to you.
Michael Dylan Welch is passionate about poetry, especially haiku, which he has been writing since 1976 and teaching since about 1990. He has won first place in numerous poetry contests, and has had his haiku, senryu, tanka, and longer poetry published in more than a dozen languages in hundreds of journals and anthologies, including two Norton anthologies. He edited the quarterly haiku journal
Now I post his essay ‘Haiku and the Japanese Garden’ with my translations.
When I told him to take it up in our website, he sent me an e-mail on June 9, saying as follows.
Thank you — I would love to have you present that essay and your translations. You might also be interested to know that I recorded that essay on audio, with koto and shakuhachi music by Elizabeth and John Falconer, for the Seattle Japanese Garden audio tour. The track is available for online listening or download. If you go to http://www.seattle.gov/parks/parkspaces/japanesegarden.htm and scroll down to Audio Tour, there are links there to iTunes and RSS. Click either one to get a list of all the audio tracks. My recording of “Haiku and the Japanese Garden” is the second-last track (track 11). If your site also linked to this, that would be great. You can also click the “Audio Tour Liner Notes” link to get a description of all the tracks and the credits for the recordings. Thank you again!
And do let me know if I can answer any questions you might have as you do your translations.
Michael
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和訳
俳句と日本庭園
最初2004年「俳句庭園詩歌リーディング」サイトで発表され、2009年には「シアトル日本庭園」オーディオ・ツアー用にも録音された。
庭園には何か詩的なものがある。どんな庭でも時々このような面があるが、日本の庭園は特に詩的なように見える。一年の季節の移ろいを見せるそのような庭園を散策する時、あなたは散り落ちた椿の花に、そばを飛び過ぎてゆくトンボによって草の葉が揺れていることに、乾きつつあるナラの木の葉がキノコにぴったりくっついているのに、あるいは、霜が明るい赤いベリーの上で輝いているのに気が付くかもしれない。細やかなこれらひとつひとつが霊感を与え世界中の詩歌を生み出している。日本では、霊感を受けてしばしば俳句として知られている独特な詩歌のジャンルを生み出している。
山の朝―
赤いベリーの藪じゅうに
ちっちゃな塊の雪が
俳句はこれらの細かいことひとつひとつをとらえて、鋭い認識と洞察によってつかの間の瞬間を表現しようする、そして詩人や読者―あるいは聞き手―が普遍的な真正なるものを分かち合い、そして賛美するために記録する。
最近の映画をクリックして消す...
長いすのクッション
またふくらむ
俳句は自然がテーマの詩であるが、人間性がテーマの詩でもある。俳句は読者に感情を与え、自然の中での人間的な存在を示す。全ての俳句が美しさについて詠まれているわけではなく、俳句は真正のものは何かについて詠まれている。
私たちは詩のイメージ、意味の認識、そして季節への言及に対して感情的な反応をしめす。すぐれた俳句を読む時、私たちは詩人が経験したことを経験してみたい気持ちに精神的にそして感情的にもなります。しかし、私たちはどんなことを感じるべきか言われなくてもそのようにしているのである。私たちは言葉を通じてただ単に見、触り、味わい、聞きそして匂いをかぐのである ― そしてこのように感じるのである。私たちが自分一人で理解できるように詩人が詩の言外に入念に残したことを直感的に跳び込むように感じ取り、理解するのである。これが俳句の魔術であり、日本の庭園はこの魔術を最大限に活用する理想の場である。
冬の風 ―
凧の糸がからまっている
庭の格子に
日本庭園であなたは散策し、池、灌木、花、魚、小鳥に気がつく。あるいは名前を覚え、細かいことに一つずつ気づき、季節の変化に気がつく。偉大な日本の俳聖である芭蕉は、松の木から松の木のことを学び、竹から竹のことを学ぶようにと言った。芭蕉は次のようなことを言わんとしていた。自分自身の基になるところを真正なるものに置くこと、現在の今にあること、そして物事を自分で解釈しないで物事自体を深く新鮮な目で見ること、そしてあなたが今いるところ以外で起こっていることで混乱させられないこと、そしてあなたが今現在の瞬間になしていること以外に起こっていることに混乱させられないことなどを言いたかったのである。庭園で感じることについての俳句を詠むことによって、あなたはその庭園をもっとわくわくする活気に満ちた場所にすることができる、そして他の人たちが詠んだ俳句を学習し、庭園で他の人たちと俳句を分かち合うことによって、あなたも経験を豊かにすることができる。
チューリップ祭り―
全ての車の色
駐車場の中の
それでは俳句はどんなものだろうか。自然あるいは人間性への深い認識の瞬間をとらえて表現する簡潔な詩である、そしてポーズあるいは並置(日本語では切れ)そして季節への言及(季語)の技法を使う詩である。詩の二つの部分の並置は読者がその関連性を理解することによって自分で決着させることのできる緊張を創り出す。季節への言及により詩はとても現実的で現在の時だけでなく各季節の持つ隠喩から得られる連想の見事な広がりに基礎を置いている。同じような季節の基盤を使う他の詩にも言えることである。物事への反応よりもむしろ物事それ自体について書くことによってあなたは上手に俳句を詠むことができます。
古い羊毛のセーター
納屋毎に取られた
雪堤から出てきた
俳句は3行の5-7-5の音節の型で書かれる単にそのような詩形であると誤解されることがよくある。その型は日本語で書かれる伝統的な俳句(厳密には音節でなく拍で音を数えるけれども)にもあてはまるが、俳句に打ち込んで英語で俳句を詠んでいる大多数の詩人には使われていません。また、俳句というジャンルは、俳句の名称をつけることを主張するがその俳句のどれもきちんとした形で高いレベルに美学を展開していない「ジョーク(冗談)」的なもので俳句本来の質が低下させられていることがあまりにも目につくことである。
英語で詠む俳句は学校で「5-7-5の音節」からなると間違って教えられているが、そのような形に焦点を与えることと英語での俳句として間違った形になっていることにより、二つの部分の並置からなる構造と季節への言及というもっとずっと重要な特徴が軽視されている。
朝冷え ―
大理石の袋
棚の上で位置を変えている
俳句は典型的な場合は事実に基づく記述(判断や分析を含め、隠喩、直喩、そして他の修辞法を用いること、あるいは主観的な表現は避ける)に根ざしたものであり、そして俳句は何かが暗に示されるように(しばしば人が経験する感情など)それを常にはずして置くようにします。このように十分な思慮により簡単な言語が暗に示すことになるが、それよりも実際に書くことの方がずっと難しいのである。
フランスの哲学者であるロナルド・バーズがかって観察したように、「俳句はこのようなかなり素晴らしい特質を持っていること:そして、私たちが自分でそのようなものを容易に書くことができると常に仮定している」と。
クリスマスのために家へ
私の子供時代の机の引き出し
空っぽ
英語では、俳句は自然あるいは人間性、もしくは、自然の状況の中での人間性についての今ここでの認識のある瞬間(「アハ」瞬間)を客観的に暗示する、そして設定された音節型を使わない三行でたいてい呈示される。
俳句は典型的な場合言葉が意味するもの以外にタイトル、韻、あるいは、言葉それ自体に(あるいは詩人の巧妙さに)注意を呼ぶような他の表現を避ける。
アメリカの俳句の開拓者であるジェームズ・W・ハケットはこの話題に関してアドバイスをした。「俳句は月をさす指のようなものだ。もし、その指に宝石の飾りがついていれば、人はもう月を見ないのです」とハケットは言いました。
本当に、俳句は不明瞭だったりあるいは私的なものであるような意図で書かれていません、そしてジャック・ケローアックがかって書いたように、俳句はポリッジのように簡単であるべきです。
温かな冬の晩 ―
椅子が傾いていた
詩が読まれた後に
日本の庭園が霊感を与えて詩歌を生み出すことができるだけでなく、世界の他の庭園もそうすることができます。俳句は感覚による認識の手段であり、心に留める手段であり、全範囲に渡って存在の本質を見渡す詩的な窓のようなものである。あなたがたは日本の庭園の中にはぐくまれた俳句の感性を受けいれて、日常の世界の他の分野に応用することができる。俳句を詠み、世界をもっと幅広い視野で見ながらありふれたことをおどろくべきことにすることができる。
The Japanese Garden Celebrates 50 Years!
Sunday, June 6th 2010
This three-and-a-half acre formal garden, located within the Washington Park Arboretum, was designed and constructed under the supervision of world-renowned Japanese garden designer Juki Iida in 1960. Since then it has won the hearts of locals who appreciate its artfully-placed trees, shrubs, flowers, stones, lanterns, ponds, paths and bridges that create a harmonious balance of northwest and Japanese garden design.
HOURS – 2010 Season
Feb 16 – Mar 21 – Tues-Sun – 10 a.m. to 5 p.m.
Mar 23 – May 2 – Tues-Sun – 10 a.m. to 7 p.m.
May 3 – Aug 15 – Mon-Sun – 10 a.m. to 8 p.m.
Aug 16 – Sep 20 – Mon-Sun – 10 a.m. to 7 p.m.
Sep 21 – Oct 17 – Tues-Sun – 10 a.m. to 6 p.m.
Oct 19 – Oct 31 – Tues-Sun – 10 a.m. to 5 p.m.
Nov 2 – Nov 14 – Tues-Sun – 10 a.m. to 4 p.m.
* Garden closing times are subject to weather, available light, and impacts of daylight savings time.
* Admission rates and Garden activities vary according with our events schedule.
I sincerely hope that you will visit Seattle Japanese Garden, and that you will enjoy audio tour by Michael, and write haiku.
The next posting ‘Haiku by Narayanan Raghunathan’ appears on June 19.
― Hidenori Hiruta
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