Book Presentation! “NIGHT JASMINE” by Goran Gatalica in Croatia (3)

Selected haiku poems in Croatian were translated into 6 languages: English, French, Italian, Czech, Hindi and Japanese. Haiku poems are as follows:hodočašće –latice trešnje padajuna majčine sandalepilgrimage –cherry petals fallon my mother’s sandalspèlerinage –des pétales de cerisier tombentsur les sandales de ma mèrepellegrinaggio –cadono petali di ciliegiosui sandali di mia madrepouť –třešňové květy padajína matčiny … Continue reading Book Presentation! “NIGHT JASMINE” by Goran Gatalica in Croatia (3)

Book Presentation! “NIGHT JASMINE” by Goran Gatalica in Croatia (2)

Review On November 18, 2022, HIA (HAIKU INTERNATIONAL ASSOCIATION) posted a Japanese review by Mr. Yuzo Ono on the website, which appeared with the following title.    haiku・つれづれ - 第20回 句集『 夜のジャスミン(Night Jasmine)』を読む 小野裕三 Part of his Review in Japanese 著者のゴラン・ガタリサ(Goran Gatalica)は、クロアチアの詩人だ。クロアチアはヨーロッパの中のかなり小さな国で、人口で400万人というから静岡県の人口より少し多いくらいの規模だ。面積も九州の1.5倍くらい。旧ユーゴスラビアが解体されてできた国でもあり、多くの国と陸上で国境を接するが、どれも同様に小国ばかり。また、クロアチアを含めたこの地域は1990年代に過酷な民族紛争を経験している。そんな国に生まれて暮らすというのは、日本で生まれて暮らす人が持つ国家や社会への感覚とはだいぶ違うのだろうな、と思う。 それが理由なのかも確かなことは言えないのだが、彼の詩の根底には、小さな場所に住んで何かに翻弄されながら感じる大きな世界、という感覚があるように思えた。その感性ゆえだろうか、かけ離れた二つのものの対照の間合いを測ることがとても巧みな句が多い。大と小、複雑と単純、動と静、思念と現実、明と暗、などの対照を作り、そこから詩性を引き出していくことに非常に長けている、という意味だ。 climate changethe wild rice bends heavyunder the blackbird気候変動真菰が重く撓う黒鳥を乗せ この句も、一行目でいきなり「気候変動」という大きなテーマをそのままの言葉で表す。それに対照されるのが、真菰の撓みや黒鳥、というどこか不吉な印象を負うイメージでもあるのだが、しかもその中で一番焦点が当たるのが「撓み」という、実体の見えにくい即物的な力だ。その単純な物理現象が、気候変動というあまりにも大きくて捉えどころのない、しかし確かに起きている複雑な物理現象と対照される。そのような対照の作り方がいかにもセンスがいいと思うし、そこでは俳句の持つ簡潔さや二物衝撃の構造がうまく活きている。 Please check out … Continue reading Book Presentation! “NIGHT JASMINE” by Goran Gatalica in Croatia (2)

Book Presentation! “NIGHT JASMINE” by Goran Gatalica in Croatia (1)

One of the comments on "Night Jasmine" Mr. Toshio Kimura said about "Night Jasmine":  "I think your collection is brilliant. I will introduce your collection in some of my essays in Japanese. This collection must be a great step in haiku around the world. Readers of this book would realize soon that haiku is the … Continue reading Book Presentation! “NIGHT JASMINE” by Goran Gatalica in Croatia (1)

Book Announcement! “NIGHT JASMINE” by Goran Gatalica in Croatia – October 2022

Goran Gatalica is a haiku poet in Croatia, who participated in the World Haiku Series 2019. His haiku appeared on the website of the Akita International Haiku Network with the title “World Haiku Series 2020 (56) Haiku by Goran Gatalica .” Please check it out on the site below. https://akitahaiku.com/2020/02/24/ Goran Gatalica was born in … Continue reading Book Announcement! “NIGHT JASMINE” by Goran Gatalica in Croatia – October 2022

World Haiku Series 2022 に寄せて ―芭蕉と西施―

World Haiku Series 2022 に寄せて ―芭蕉と西施― はじめに 2012年から秋田国際俳句・川柳・短歌ネットワークの主催により日露俳句コンテストが7年間にわたって開催されました。 2019年、秋田国際俳句ネットワークが日露俳句コンテストの応募者の皆様に感謝の気持ちと敬意を表するためにWorld Haiku Series を開催。趣旨は俳句をネット上で共有し、俳句を通して異文化を持つ人々の相互理解を深めたいということであった。  秋田国際俳句ネットワークは、「俳句ユネスコ登録推進協議会」の加入団体として活動していることから、World Haiku Series 2022の募集要項のように、今年度は、「地球」をテーマとして地球について俳句を詠むことを呼びかけています。また、使用言語はどの言語も可。ただし、英語以外の言語で詠まれる場合は、英訳を添えることになっています。 World Haiku Seriesは2019年、芭蕉の象潟訪問330年を記念しながら開催されたことにより、本稿では、芭蕉の象潟訪問の意義を再考することになりました。 ねぶの花と西施  松尾芭蕉 (1644-1694) が奥の細道で象潟に到着したのは、1689 年 8 月 1 日の夕方、霧雨が降り始め、鳥海山 (2,236 m) が姿を隠した時であった。 芭蕉の旅において、象潟は日本で最も北に位置していました。翌朝、晴天の下、芭蕉一行は潟に舟を出し、最初に能因島に立ち寄り、歌人である能因(988-1050、または1051)が3年間隠遁生活を送った小屋の跡を訪問。その後、対岸に向かい、西行法師(1118-1190)の形見の桜を目にしました。 それから、蚶満寺を訪問。象潟の光景を一気に眺めました。南には鳥海山が迫り、天を支え、 その姿が水面に映っていました。「面影は松島に似ているが異なり、松島は笑うがごとく、象潟はうらむがごとし。寂しさに悲しみを加えて、地勢が魂をなやますようである」と記し、名句を遺しました。 象潟や雨に西施がねぶの花   芭蕉 芭蕉は句作にあたり、蘇東坡(1036-1101)の「西湖」の詩を踏まえたと言われています。その詩では、西湖の美しさが西施の美しさにたとえられています。  西施は紀元前5世紀の中国の春秋時代の越の国の美女であった。伝説によると、西施は越王勾践から呉王夫差に献上され、夫差は彼女を愛しすぎて政務と防衛を怠り、ついに越に敗北。彼女は越に戻って、勾践の家来である恋人と一緒に湖上の舟に乗り、姿を消したとのことです。 呉越同舟  先般、World Haiku Series 2022のReminderを書くにあたり、象潟の芭蕉の句が思い起こされ、考えているうちに「呉越同舟」という4字熟語が思い出されました。「呉越同舟」は、もともと軍事理論の兵法書「孫子」に由来する故事であった。紀元前 5 世紀に中国の呉の孫子によって書かれました。内容は「たとえ敵同士でも双方の舟が嵐に遭い、同じ危険に直面すれば協力する」というもの。このことから、「敵対する者同士でも、利害や克服すべき危機が同じであれば協力する」という意味で使われるようになっています。  この故事は、現在の地球上で起こっている状況にあてはまる有意義なものであると実感しています。応募者の皆様が「地球」をテーマとしてどんな俳句を寄せられるか、期待しているところです。 芭蕉が象潟の美しさを中国の美女にたとえながら作った句は、意外なことに現代でも思い起こされる予言的な一面を含んでいるのではないだろうか。つまり、芭蕉の深慮遠謀的な面であると言えるだろうか。 ねぶの花、中国へ 1990年9月、象潟町日中友好協会の代表団が中国浙江省諸曁市(しょきし)を訪問。西施の遺跡を訪ね、西施殿に一本のねぶの木を植樹したことから交流が始まり、2002年10月、正式に象潟町と諸曁市が友好提携を結び、交流が深められました。 2008年10月、にかほ市と諸曁市は、日中平和友好条約の基本理念に基づき、両市間の友好と交流を促進し、両国間の友好と協力をさらに発展させるため、友好都市提携協定書に調印。以後、交流が継続されています。 にかほ市は「俳句ユネスコ登録推進協議会」の加入自治体として、一層の俳句を通した文化交流が期待されています。 最後に、拙句を一句。 さまざまのこと思ひ出すねぶの花   秀法 蛭田秀法(国際俳句交流協会会員) 参考資料 ・World … Continue reading World Haiku Series 2022 に寄せて ―芭蕉と西施―

NHK ETV特集 戦禍の中のHAIKU

NHK ETV 特集 戦禍の中のHAIKU ETV 特集 戦禍の中のHAIKU 2022年11月19日(土)午後11時から午前 0:00 まで 60 分間、NHKがETV特集として「戦禍の中のHAIKU」を放送しました。 戦争の渦中にあるウクライナとロシアでいま市井の人々が俳句を詠み続けている。 日常の一瞬を短い言葉で切り取る俳句。 描かれているのは、崩壊した日常、身近にある死などであった。 番組内容 <うつくしき 空より飛来 ロケット我らに>(ウクライナ) <特別軍事作戦 サラダに油 少なめに>(ロシア) ソビエト時代に「おくのほそ道」がロシア語に翻訳され、学校でも日本の俳句が教えられることがあるというウクライナとロシア。 両国には本格的な俳句愛好者がいる。 戦争の最中で人々は何を感じ何を考えながらどう生きているのか。 俳人たちに自作をリモートで語ってもらい、戦禍の中にある人々の「内面の声に」耳を傾ける。 6人の句友 ウクライナ7名、ロシア7名、14人の俳句詩人が登場。その中で、日露俳句コンテスト(秋田国際俳句・川柳・短歌ネットワーク主催)とWorld Haiku Series(秋田国際俳句ネットワーク主催)に参加された方々が6名おりましたので、ご紹介いたします。 番組の中で詠まれた句を一句だけ、ご紹介いたします。 ウクライナの俳句詩人 ブラジスラワ 子ら遊ぶ 紙飛行機で 防空壕 第7回日露俳句コンテスト・ロシア語部門・JAL財団賞受賞(2018) World Haiku Series 2019 (197) Haiku by Vladislava Simonova https://akitahaiku.com/2020/09/08/ ロシアの俳句詩人 アレクセイ ペイントボールの痣 長く見つめたら 別の惑星 芭蕉と一茶の句に影響をうけたとのこと。それぞれの句について語りました。 第2回日露俳句コンテスト・ロシア語部門・秋田県国際俳句協会会長賞受賞(2013) World Haiku Series 2019 (7) … Continue reading NHK ETV特集 戦禍の中のHAIKU

稲美里佳の短歌:Tanka by Rika Inami (63)

2022年11月 短歌 November 2022, Tanka All rights reserved ©Rika Inami 稲美 里佳  <Seven pieces of tanka to Mt.Chokai> I drove with my family along the Chokai Blue Line from Nikaho City, Akita, to Hokodate (1150 m), the fifth station of Mt. Chokai(2236 m), for autumn viewing. The leaves on the trees were just beginning to … Continue reading 稲美里佳の短歌:Tanka by Rika Inami (63)

Book Announcement! “THE SUNLIT STAINED GLASS” by Nina Kovačić in Croatia

Nina Kovačić is a haiku poet in Croatia, who participated in the World Haiku Series 2019. Her haiku appeared on the website of the Akita International Haiku Network with the title “World Haiku Series 2019 (141) Haiku by Nina Kovačić .” Please check it out on the site below. https://akitahaiku.com/2020/06/22/ Nina Kovačić was born in … Continue reading Book Announcement! “THE SUNLIT STAINED GLASS” by Nina Kovačić in Croatia

Reminder of World Haiku Series 2022

Reminders on World Haiku Series How are those haiku poets doing these days? They are those who kindly and earnestly submitted their haiku to the Japan-Russia Haiku Contest. Hidenori Hiruta hopes that they are enjoying writing haiku as usual. Furthermore, he reconsiders the meaning of Bashō’s visit to Kisakata in 1689. Bashō’s visit reminds him … Continue reading Reminder of World Haiku Series 2022